【コラム】正しい順序で行おう

2014年3月29日ポケモンカードコメント (4)

どうも、こんにちは。
今日は珍しくコラム的なものを書きます。

突然ですが皆さんはポケモンカードで強くなるために普段からどんなことを心掛けていますか？
色んな人と対戦するとか強い人の構築やプレイングを真似するとか色々あると思います。
「強くなる」とは少し意味が違うかもしれませんが、僕は普段からプレイングミスを少なくするために心掛けていることがあります。

それは「 カードの処理やダメージの計算を正しい順序で行うこと」です。
これだけでは何言ってるか分からないので具体例を出します。

多くの人が処理を大雑把に進めているのがポケモンチェックだと思います。
今だとタチワキがあるので、ワザの処理＋どくタチのダメージを全部まとめて言う人が多いです。
「サイクロンＹで120ダメージ！ニコタマをベンチに付けます」みたいに。
細かいですが、僕は「サイクロンＹで90ダメージ(エネルギーを移動させる)。→どくタチで30ダメージ」のように言います。

昔の公式大会で実際にあった出来事を紹介します。
2004年～2006年にかけて発売されたＰＣＧシリーズにはこんなカードがありました。

スタジアム　呪われたほこら
ポケモンチェックのたび、おたがいの「ポケパワー」を持つポケモン全員に、ダメージカウンターをそれぞれ1個ずつのせる。

これは当時とてもよく使われていたカードです。
今の環境で例えると特性を持つポケモンにポケモンチェックごとにダメカンを1個ずつ乗せるような効果ですね。
ダメカンを乗せ忘れないようにワザを使い終わったら急いでダメカン乗せる癖をつけていた人も多かったです。
それがきっかけとなってこのような出来事がありました。

相手がワザを使う
↓
Ａさんはバトルポケモンを気絶させると同時にベンチに呪われたほこらのダメカンを乗せる
↓
Ａさんは学習装置の効果を使おうとする
↓
相手「 もうポケモンチェックの処理を行ったので学習装置は使えませんよ？」
(さらにジャッジを呼ばれる)
↓
Ａさんは学習装置の効果を使えず試合が進む

本来なら、

相手がワザを使う
↓
バトルポケモンを気絶させ、学習装置の効果を使う
↓
ベンチからバトル場にポケモンを出す
↓
ポケモンチェックで呪われたほこらのダメカンを乗せる

の順序が正しいです。

東北の某有名プレイヤーであるＡさんは結局このプレイングミスが響いて試合に負けてしまいました。
Ａさんも含め、大半のプレイヤーはこういった順序は正しく理解しているでしょう。
ポケモンチェックを忘れないよう早めに処理を行う人は多いと思うのですが、
だからと言って正しい順序で行わずミスに繋がったら本末転倒です。

ポケモンチェック以外にも同じことが言えます。
今はエンペタンクが流行っていて、ダイビングドローのコストとしてタマタマがよく使われていますが、「ダイビングドロー使います！トラッシュのタマタマ捨てます！」ってのも本来はおかしいです。細かい話ですが。
店舗大会レベルの試合ならこの程度のことは大抵許してもらえますが、
公式大会だと厳しくなる人は多いのでこういったプレイングは許してもらえないと考えた方がいいでしょう。
「もうダイビングドローを宣言したのでぞうしょくは使えませんよ？」と主張されても文句は言えません。
ぞうしょくで一々手札に戻す動作が面倒くさいのは分かりますが、それならせめて「ぞうしょく使ってダイビングドロー」のように正しい順序で宣言するようにしましょう。

長くなりましたが話は以上です。
簡単にまとめると、プレイングミスを少なくしたいなら正しい順序でプレイすることを心掛けようってことですね。

★★★ おまけ ★★★
今回の記事では「巻き戻しは不可」というルールが大前提としてありましたが、実は例外(？)があります。
基本的にカードは手から離すと使用したとみなされ、巻き戻しはできません。(技の宣言なども同様)
ですが、サーチ系の処理はカードを選んで手から離しても相手に山札を渡してシャッフルするまでは処理を巻き戻すことができます。

(例)ハイパーボールの場合
①手札を二枚捨ててハイパーボールを使用
②山札を見てポケモンのカードを一枚選ぶ
③自分で山札をシャッフルする
④相手に山札を渡してシャッフルしてもらう

と大きく分けて４つの段階に分けることができますが、④の段階に入る前なら選ぶカードを変更することができます。
ジャッジの話では「カードを選んで山札をシャッフルするまでが効果」なので、その中でなら自由にカードを変更してもいいそうです。

これは昨年・一昨年の公式大会で実際にジャッジがこのような裁定をしていたので確かな情報です。
ベテランでも知らない人が多いようなので、ある意味裏ルールと言えます。